
中地区2位の座を争うアルバルク東京との直接対決は、序盤から1点を争う熾烈な攻防が続いた。5点リードで迎えた残り3分から、A東京に12-0のランを作られて逆転を許し、CSホーム開催に向けて手痛い敗戦を喫した。
A東京 15–14 三河
重い立ち上がりも、オーガストが7得点で牽引
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
A東京#11サイズの豪快なダンクで幕を開けた一戦。#54ガードナーのリバウンドですぐに試合を振り出しに戻すが、その後は互いに強度の高いディフェンスで約2分半にわたってスコアが動かない重い時間が続く。
開始4分にスティールから#0オーガストがファストブレイクで加点して均衡を破り、その1分後にも#0オーガストがアタックして4点差に。さらにゴール下でミスマッチになっていた#10レイマンを#7長野が見逃さず、#10レイマンのゴール下をお膳立てして2-8とリードを広げる。
タイムアウトで流れを切ったA東京#00ザックに連続得点を決められて2点差に迫られるが、#18角野が緩急をつけたドライブでゴール下に侵入してレイバックを沈め、#0オーガストの3Pシュートで8-13と突き放す。しかしA東京も#25福澤の3Pシュートで譲らず、#23メインデルの連続得点で逆転され、1点ビハインドで1Qを終える。


A東京 33–36 三河 (A東京 18–22 三河)
僅差の攻防が続く中、角野、須田がオフェンスを引っ張る
スタートは、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#54ガードナー。
A東京#25福澤の3Pシュート、#10バランスキーのリバウンドでリードを6点に広げられる。
その後は、一桁差の熾烈な点の取り合いに突入。#10レイマンのリバウンド、#54ガードナーのアタック、#18角野のバスケットカウントで三河が追い上げれば、A東京#11サイズがインサイドから得点を重ねる。
アウトサイドに当たりがこない中、#0オーガストがリバウンドで粘ってフリースローで加点。#18角野の3Pシュートで24-25と逆転してオフィシャルタイムアウトに入った。
オフィシャルタイムアウト明けは、タイトなディフェンスと高いリバウンドへの意識で、A東京に2分半得点を与えず、#11久保田のキックアウトから#13須田が3Pシュートを射抜いて4点リード。#13須田が3Pシュート時のファウルで得た3本のフリースローを全て決め切ると、#10レイマンのディープ3Pシュートが美しい弧を描いてリングに吸い込まれて、28-34と三河ペースで試合が進む。
A東京はタイムアウトを取るが、#11久保田が相手のガードに激しくプレッシャーをかけてオフェンスファウルを誘発。ターンオーバーからファストブレイクを繰り出されるも、#13須田が気迫のディフェンスで得点にはさせない。その後も互いに譲らず、33-36の3点リードでハーフタイムに入った。


A東京 44–46 三河 (A東京 11–10 三河)
互いにディフェンスの集中力が高く、我慢比べの展開に
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
後半も見応えのあるディフェンスゲームが続く。立ち上がりにA東京の連続得点で逆転を許すが、すぐに#19西田(優)が3Pシュートでリードを奪い返す。
高さの優位性を生かしたA東京にインサイドから得点を稼がれるも、機動力を活かしたディフェンスで3Pシュートの確率を落とさせて流れを渡さない。
残り4分半に#11久保田の3Pシュートで再逆転に成功するが、A東京も#23 メインデルの3Pシュートで対抗。互いに抜け出せない我慢の展開が続く。
真っ赤に染まった代々木第一体育館に響く「レッツゴーシーホース」の力強い青援を受け、#7長野のリバウンドで前に出て、2点リードで最終Qを迎える。


A東京 73–67 三河 (A東京 29–21 三河)
残り2分半から12-0のランで猛追されて、痛恨の逆転負けを喫する
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野。
開始早々にA東京#25福澤の3Pシュートで逆転されるが、#7長野のアタックのリバウンドを#54ガードナーが押し込み、#10レイマンがスティールからのワンマン速攻でリードを取り返す。
A東京#23メインデルの3Pシュートで54-52と逆転されて迎えたオフィシャルタイムアウト明け、チームで作り上げたセットオフェンスから#10レイマンが3Pシュートを射抜いて再び前に出る。
#23 メインデルを強調するA東京に逆転されるが、#19西田(優)のカットイン、#10レイマンの3Pシュートで57-60とリード。さらに残り3分にはタイトなディフェンスでボールを奪い、#10レイマンがファストブレイクからダンクを叩き込んで5点のリードを得る。
しかし、残り2分半にA東京#22 ロシターに3Pシュートを決められると、#3テーブスと#00ザックの2メンゲームで追いつかれ、さらに残り1分にA東京#25福澤に4本目の3Pシュートを決められて逆転を許す。
タイムアウトで立て直しを図るも、A東京に高い位置からプレッシャーを掛けられて、痛恨のターンオーバーを犯してしまう。A東京にボーナススローで得点を重ねられ、残り29秒で7点ビハインドの苦しい状況に。#10レイマンのアタック、#11久保田の3Pシュートなどで最後まで逆転を狙うも、追いつくことができず、悔しい敗戦を喫した。


試合後コメント
ライアン・リッチマン
自分たちにとってタフな負けとなってしまったと思います。
残り2分半まで5点差で勝っている中で、A東京さんが良いプレーをして自分たちがそれを出来ませんでした。
12-0のランをやられてしまうなど、総じてより良い自分たちになっていかなくてはいけないと感じた試合でした。
須田侑太郎
非常に悔しい負け方をしてしまいました。残り2分半まで5点差で勝っていて勝機があったのに、最後はターンオーバーで自分たちからチャンスを手放してしまう、非常に悔しい負け方でした。
ただ良いところもあって、苦しい嫌な時間帯が何回もあったんですが、そこをしっかりとチームとして飲み込んでいって自分たちの流れに引き戻せたというのは良かったです。
シーズン当初から比べるとチームとして成長している部分ですし、本当にあと一歩のところまで来ていると思います。
最後のところをどうチームとして動いていくのかというところが課題だと思いますし、負けはしましたが良いところもたくさんあり、そういう点も見ながら改善していき、チームとして成長していけたら良いと思います。
-ハードな日程のなかで迎える、次節の三遠戦に向けての意気込みをお願いします。
非常にタフな試合になると思います。まだCS出場権は獲得していないですが、目の前の試合に対してのアプローチをしていくことでしかその結果にはたどり着かないと思います。
ただ、変にCSを意識しすぎるといったような悪い意味での雰囲気はチームにありません。逆にこういったタフなシチュエーション、厳しいけれども自分たちで勝ち取りにいかなくてはいけない状況だからこそ結束力も高まると思います。勝ち取れた時には、良い勢いのままCSに入っていけるというメリットもあります。
本当に目の前の試合を一戦一戦戦い、チームとして最後まで成長・改善し続けて、その勢いをCSにバッと持っていけるような流れを作れたら良いなと思います。
僕自身もそういうものを体現し、みんなで上手く巻き込みながら、サポートしあいながら戦っていければと思います。
-ファン・ブースターの皆さまへメッセージをお願いします。
いつも青援ありがとうございます。このナイトゲームの時間が一番遅い試合になるなか、現地に駆けつけてくれた皆さんやバスケットLIVEで観てくださった皆さん、そういった方たちのためにもこういうタフなゲームを勝ちきりたかったなという想いがあります。
ただ先程もありましたが、何度もあった我慢の時間帯を切り抜けたりすることができたのは本当に皆さんの青援のおかげだと思っています。青援が生んでくれるモチベーションが大変な時に下を向かずに戦えている要因だと僕は感じていますし、皆さんと一緒に戦っているということを選手たちも感じています。どのような状況でも常に青援を送り続けてくださっていることに感謝の想いでいっぱいです。
シーホース三河としては、去年のプレーオフで悔しい想いをしていますので、目の前の試合に勝ってCS進出をしたいです。
あの悔しさは忘れてはいけないと思うので、その壁を今回しっかりと乗り越えていけるように、今できることを選手もファン・ブースターの皆さんも一体となって出来たら本当に大きな力になると思っています。引き続きご青援よろしくおねがいします。