
秋田との今季2度目の対戦は、レイマンをケガで欠く中、ライアンHCが今季のベストディフェンスと称賛するハードワークで主導権を握り、3Qは秋田をわずか4失点に抑え込む。26点差勝利で刈谷市体育館の今季ラストゲームを締めくくった。
三河 23–15 秋田
ハードなディフェンスで流れを掴み、二桁リードを作る
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
序盤からエナジー全開の秋田に#12元田の3Pシュート、#24モランの連続得点で先行されるが、三河も秋田にタイトなディフェンスを仕掛けられながらも#0オーガストのダンク、#11久保田と#19西田(優)が果敢なドライブで攻め立てて6-7と譲らない。
粘り強いディフェンスで24秒バイオレーションを誘発して秋田の勢いを止めると、その後も秋田のお株を奪うようなスティールを連発して、開始3分に#54ガードナーのパワーアタックで逆転。#19西田(優)が巧みなステップワークからフェイダウェイをねじ込み、徐々に主導権を握っていく。
秋田はオールコートプレッシャーで襲いかかってくるが、ここまで3Pシュート成功率42.6%と好調の#18角野がサーカスショットを決め、さらに残り2分にも#18角野がスティールから自ら持ちこんで21-10と二桁リードを作る。
終了間際に秋田#11熊谷にフリースローを決められ、8点リードで1Qを終える。


三河 44–30 秋田 (三河 21–15 秋田)
ガードナー、オーガストがインサイドで強さを発揮、14点差で後半へ
スタートは、#7長野、#18角野、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。
開始2分に#27石井のドライブから#54ガードナーがバスケットカウントを獲得して再びリードを二桁に広げる。
ディフェンスリバウンドからアップテンポな展開に持ち込んで、#0オーガストが得点して32-16のダブルスコアに。秋田はタイムアウトを取るが、#27石井がスティールからワンマン速攻を繰り出して流れを渡さない。
秋田#5田口、#15ライスナーの連続3Pシュートで10点差まで追い上げられるが、#11久保田との流れるような連携プレーから#0オーガストがフリースローを獲得。さらに#13須田のコーナー3Pシュートで弾みをつけると、終了間際に#0オーガストのドライブで得点し、14点差としてハーフタイムを迎えた。


三河 54–34 秋田 (三河 10–4 秋田)
集中したディフェンスで4失点に封じ、リードを20点に拡大
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
#19西田(優)のドライブで先制。#54ガードナーのパワーアタック、#13須田がカールカットからのミドルシュートと順調な入りを見せる。
しかしその後は、秋田のプレッシャーディフェンスに苦しめられて攻めあぐねる。それでもディフェンスで踏ん張って得点を与えず、残り4分半にディフェンスリバウンドから#18角野がファストブレイクを繰り出して52-32と点差を20点に拡大する。
以降も終始集中したチームディフェンスを継続。このQの秋田の得点をわずか4点に抑え、20点リードで最終Qに入った。


三河 75–49 秋田 (三河 21–15 秋田)
26点差の快勝で、今季の刈谷市体育館ラストゲームを飾る
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#32シェーファー。
#18角野のドライブで先制点を挙げる。秋田は#17中山、#15ライスナーの3Pシュートで反撃に転じるが、タイムアウトでディフェンスをカイゼンすると、#0オーガストがアタックで対抗する。オフィシャルタイムアウト後も#13須田のミドルシュート、#19西田(優)のアタックで先行。残り2分に#19西田(優)のキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて67-46と再度20点のリードを築く。
さらに#13須田、#16西田(公)のが立て続けに3Pシュートで畳み掛け、#32シェーファーや#5元澤がオフェンスリバウンドで身体を張って、残り31秒にセカンドチャンスから#32シェーファーが加点。75-49の26点差勝利で今季の刈谷市体育館ラストゲームを締めくくった。


試合後コメント
ライアン・リッチマン
今日の試合は、ディフェンス面でいいことができたと思っています。今シーズンでもベストのひとつと言っていい試合でした。
今週、シュートに対してシュートチェックをして、相手のシュートを外させるということや、手をしっかり使ってアクティブにディフェンスをするということを強調してきた中で、12スティールを奪うこと、相手に対してコンテストし切れたこと、この2つは良くできたと思います。
また、これらをできたことによって自分たちは正しい方向に一歩進めた試合だったと思います。
シェーファーアヴィ幸樹
秋田さんはとてもアグレッシブにディフェンスをするチームで、オフェンスの際にはボールを受け取る側もしっかり準備をして受け取らないと簡単に相手に取られてしまうので、そういった点を意識して試合に臨みました。
また、リバウンドも飛び込んでくるので、そこをしっかりケアしていこうと臨んで、終始自分たちがやりたいことをできました。
ところどころでルーズになってターンオーバーが出てしまうなど、流れが悪い時間もありましたが、トータルで見たときには試合を通して自分たちがやるべきディフェンスができていて、最終的に49点に抑えられたというのが何より良かったと思います。
-ディフェンスのどのような部分が良かったと考えていますか。
バイウィーク明けてからの4試合、かなり点を取られてしまっていて良くないシーンが多かったので、そこを1週間見直してやってきたのが良かったと思います。
自分たちの武器であるゾーンディフェンスのところでやられているシーンが多かったのですが、今日はそこを修正して入ることができました。
何より、ちょっとしたパスでもディフレクションをねらったり、ズレをつくったりと、簡単に気持ちよくオフェンスをさせないことを意識して継続できたところが要因かなと思います。
-次節に向けた意気込みをお願いします
琉球さんは天皇杯を優勝してノリに乗っているチームだと思いますし、もちろん西地区でも1位と非常に強いチームなので、簡単な試合にはならないと思います。
そのなかでも特にケアしたいのがインサイドの強さだと思います。
こちらはジェイク・レイマン選手が出場できるかわからないなかで、ジャック・クーリー選手やアレックス・カーク選手など強い選手がいて、ビッグラインナップを敷いてきます。インサイドのリバウンドや得点をどれだけ抑えられるかというのが直接勝敗に影響してくると考えています。
そこは自分の役割として、大きく影響を与えられる部分だと思うので頑張りたいと思います。
前田顕蔵
内容的には良いところがなく、完敗というゲームだと感じています。
自分たちのやりたいことほぼ出すことができなかった。ディフェンスから走ることもできなかったですし、ターンオーバーからの得点が0という試合は初めてではないでしょうか。
逆に三河さんのプレッシャーで20点。ただケアレスミスが多く、非常に無責任なターンオーバーをしての失点。ゲームにならない。
今日、秋田のブースターの方々も来てくださっている中で、こういう内容・姿勢は悔しいですし恥ずかしいです。こういう試合はしていけないと思います。
自分たちのやるべきことを責任をもってしっかり競争できる土台に乗れるように、期間は短いですが準備していきたいと思います。
フォトギャラリー
水曜ナイターのテーマは恒例の「ミカワ夜祭」。提灯に彩られた飲食ブースでは、ナイター名物「からあげナイト」を開催。節ごとに内容が変わる「えんにちブース」も登場し、多くのファン・ブースターが試合前のひと時を楽しんでいた。
今季の刈谷市体育館最後の試合となったこの日。試合前のDJ YOU-BoiによるVDJタイムやハーフタイムのタツヲンtheステージでは、刈谷市体育館の総集編となるパフォーマンスが行われ、刈谷市体育館への感謝の気持ちを表現した。