日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24 クォーターファイナル、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの第2戦はハードなディフェンスから主導権を握り一時は二桁リードを築く。しかし4Q、名古屋Dの多彩なオフェンスを止められず逆転を許し惜敗、シーホース三河の2023-24シーズンが幕を閉じた。
名古屋D 18–19 三河
長野、ガードナーを主体に流れを掴みリードを奪う
スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。
#7長野の3Pシュートで先制するが、名古屋Dにインサイド・アウトサイドから得点を重ねられ、10-3とリードを許す。
#10レイマンがアグレッシブなドライブでバスケットカウントをもぎ取ると、残り4分には#7長野、#54ガードナーの激しいダブルチームから名古屋Dのミスを誘発。さらには#7長野と#54ガードナーのコンビプレーで立て続けに3Pシュートを決め、11-12と逆転する。
名古屋Dの連続得点で再逆転されるが、#11久保田と#54ガードナーで一挙7得点を稼ぎ16-19とリードを奪い返す。インサイドを狙う名古屋Dに対して、#11久保田がディフェンスでハッスルし得点を許さず、18-19と1点リードで2Qを迎える。
名古屋D 41–47 三河 (名古屋D 23–28 三河)
オールコートディフェンスから主導権を握る
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。
#0オーガストの3Pシュートで先制するが、名古屋D#10ソアレスの3Pシュート、#14佐藤のファストブレイクで23-22とリードを奪われる。
#10レイマンが立て続けに3Pシュートを射抜き25-30と逆転に成功すると、オールコートディフェンスから#19西田(優)がスティールし得点を重ねる。その後のディフェンスも強度を落とさず名古屋Dから8秒バイオレーションを奪い主導権を握る。
#19西田(優)のドライブに#11久保田がゴール下で合わせると、アーリーオフェンスから#19西田(優)が#10レイマンのダンクをお膳立てする。残り1分半にはGame1でシュートタッチに苦しんだ#19西田(優)が3Pシュートを沈め36-47と二桁リードを築く。
しかし終盤、名古屋D#2齋藤の3Pシュート、#11須田のゴール下で41-47とツーポゼッション差に迫られハーフタイムに突入する。
名古屋D 52–58 三河 (名古屋D 11–11 三河)
1点差に迫られるが、アーリーオフェンスからリズムを取り戻し逆転を許さない
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ。
名古屋Dのハードなディフェンスの前に得点できない時間が続く中、名古屋D#2齋藤の3Pシュート、#43エサトンのドライブで46-47と1点差に迫られる。
#0オーガスト、#54ガードナーがゴール下でうまさを見せると、残り4分半に#43イがジャンプシュートを沈め徐々にオフェンスのリズムを取り戻す。
名古屋D#12中東に3Pシュートを許すがアーリーオフェンスから#32シェーファーが得点、さらには#27石井も3Pシュートで応戦し49-58と一気に突き放す。
残り1分半、名古屋Dも#2齋藤の3Pシュートで対抗し意地を見せる。その後はチームディフェンスを徹底して終盤まで名古屋Dの得点を許さず、52-58とリードを保ち4Qに突入する。
名古屋D 84–75 三河 (名古屋D 32–17 三河)
名古屋Dの多彩なオフェンスを止められず9点差で敗退
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。
名古屋Dのゾーンディフェンに対して、#32シェーファーがゴール下で得点すると、ディフェンスでは#54ガードナーが強烈なブロックショットをお見舞いし、チームの士気を高める。
しかし、その後は名古屋Dの強固なディフェンスの前にオフェンスが停滞。名古屋D#2齋藤を中心としたオフェンスを止められず65-60と逆転を許す。
#19西田(優)が個人技で打開するが、オフィシャルタイムアウト明けに名古屋D#43エサトン、#2齋藤の連続得点でリードを拡大される。 ハードなチームディフェンスで名古屋Dからアンスポーツマンライクファウルを獲得すると、大ブーイングを受けながら#7長野が冷静にフリースローを沈める。残り1分には#10レイマンが3Pシュートを射抜き76-73とワンポゼッション差に詰め寄る。
名古屋Dのタイムアウト明けもオールコートディフェンスからボールを奪うと、#7長野のドライブで1点差に肉薄するがあと一歩及ばず、最終スコア84-75で惜敗し2023-24シーズンが幕を閉じた。
試合後コメント
ライアン・リッチマン
全体を通して言えば良いリズムで戦うことができた試合だと思います。
ただ4Qに相手の攻撃を止めきることができませんでした。そこは名古屋Dさんの素晴らしさを改めて感じさせていただきました。素晴らしいコーチがいて長年一緒にやっている仲間が多いチームの連携感を感じましたし、そういった点は自分たちがこれから目指していかなくてはいけない姿を見させてもらったと思っています。
今は当然傷ついていて、ショックな部分も多いです。ただ、それと同時に一緒にこの一年間戦ってくれた選手・スタッフを本当に誇りに思いますし、自分たちが作りたい土台というものを作り切ることができたシーズンだったと感じています。
西田優大
昨日の試合を受けて前半は良いエナジーでバスケができたと思っています。 やはり後半ちょっと追い詰められた時に焦ってしまい、ターンオーバーもあり、結果的に名古屋Dさんの方が僕らよりターンオーバーが多くなってますし、何が悪かったのかを言い出したらきりがないと思うのですが、リードしていただけにすごいもったいなかったし、こういった言葉で終わらしてはダメだとは思うんですけど、CSは甘くないなと思いました。悔しかったです。
-今シーズンはどういったシーズンでしたか?
新体制になって、最初のバイウィーク入るまでは、5割くらいの成績だったり、なかなかうまくいかない状況が続いた中で、バイウィーク後に少しずつ勝ち星もついてきたし、リッチマンHCのもとでやってきていることは間違いじゃないんだなということが少しずつ結果に表れてきて、それを体現できた結果がCS出場という三河がいるべき位置に立たせられた、そんなシーズンだったと思います。
シェーファーアヴィ幸樹
-2試合を振り返っていかがですか?
昨日に関してはもちろん相手がそうなるような良いプレーをしたこともありますが、自分たちのミスが本当に多くて勝てるような試合ではなかったので自分たちが招いた敗戦だという印象です。
今日に関しては全員がエナジーを出していて、本当に全てを出し切ったというくらいみんながハッスルしていて、そこは良かったんですが最後の最後で向こうがシュートを決めきって、うちが決めきれないシーンがいくつかありました。それが結果として出てしまったのかなと思います。
名古屋Dさんの方がチームとして成熟している、やりたいことがもっと明確にまとまっていたのかなと感じました。あとはアウェーの中、青援はものすごかったのですが、それでもホーム開催のアドバンテージを改めて感じました。そこの差はあったんじゃないかなと思います。
-青援を送ってくれたファン・ブースターの皆さんにメッセージをお願いします。
まずは今シーズン長い間、青援を送ってくださって本当にありがとうございました。
チームが新体制になってどうなるかという不安の中、期待しつつも今シーズンに関しては期待をしていないという方も最初はおそらくいたと思います。ただシーズンを通していく中で、このチームの面白さ・楽しみなところがすごく伝わったと思っています。
CS出場を決めてこれからだという時に2連敗となりファン・ブースターの皆さんは悔しい気持ちでいっぱいだと思いますが、先程最後のチームミーティングで「今シーズンやってきたことがゼロになるわけではなく、それが土台になる」とリッチマンHCが言っていました。
さらにこれから新しいシーホース三河というクラブを作っていくと思っていますので、楽しみにして欲しいです。
改めて今シーズン、青援ありがとうございました。