日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24 クォーターファイナルは、西地区王者・名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの“愛知ダービー”。激しいディフェンスから流れを作ってリードを奪うも、要所で名古屋Dに3Pシュートを決められ、一時は13点のビハインドを背負う。最後まで粘り強く追い上げるも逆転には至らず、第1戦を落とした。
名古屋D 16–20 三河
互いに強度の高いディフェンスを遂行し、引き締まった好ゲームに
スターティング5は、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。
#7長野がドライブで最初の得点を挙げる。名古屋D#43エサトンに立て続けにダンクを決められるが、名古屋Dのオールコートディフェンスをかいくぐり#43イが3Pシュートを射抜いて4-5と逆転に成功する。
その後は得点が止まるが、#19西田(優)が立て続けにブロックショットをお見舞いするなど、集中したディフェンスで名古屋Dを約4分半の間無失点に封じ込めると、残り4分にファストブレイクから#10レイマンがダンクを叩き込んで4-9とリードを奪う。
さらにディフェンスリバウンドから全員で走って最後は#32シェーファーが押し込むが、名古屋Dに連続で3Pシュートを浴びて、12-11と逆転を許す。
名古屋D#34スミスの得点で再度リードされるが、名古屋Dのオールコートディフェンスの裏をかいてゴール下でフリーになっていた#0オーガストがダンクを叩き込むと、#27石井のスティールから走って#32シェーファーがバスケットカウントを獲得。16-20と4点リードして1Qを終える。
名古屋D 39–39 三河 (名古屋D 23–19 三河)
互いに強みを発揮し、同点で後半へ
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#32シェーファー、#54ガードナー。
三河は#54ガードナー、名古屋Dは#2齋藤が3Pシュートを決め合うスタート。
開始2分、スティールから#11須田に3Pシュート沈められて26-25と試合をひっくり返されるが、タイムアウト後ディフェンスの強度を上げると、#54ガードナーと#0オーガストのハイロープレーで逆転。#10レイマンのドライブ、#54ガードナーのユーロステップで30-33と3点リードしてオフィシャルタイムアウトを迎える。
#10レイマンのドライブで5点のリードを作るが、タイムアウトで修正を図った名古屋Dに連続で3Pシュートを浴び、36-35と再逆転をされる。
#0オーガストのフリースローで勝ち越すが、名古屋D#2齋藤に3Pシュートを決められ、39-39の同点でハーフタイムに入った。
名古屋D 59–54 三河 (名古屋D 20–15 三河)
序盤に9-0のランを作られるが、西田(優)が攻撃を牽引。5点差で最終Qへ
スタートは、#7長野、#10レイマン、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。
名古屋Dのハードなディフェンスの前にシュートを決め切ることができず、#10ソアレスのゴール下、 #43エサトンのバスケットカウントで先手を取られる。さらに開始3分、#43エサトンのダンクを決められ、48-39と9点のビハインドを背負う。
タイムアウトで修正を図ると、#54ガードナーのフェイダウェイシュート、#19西田(優)のファストブレイクで追い上げ、開始4分、スティールから#19西田(優)が3Pシュートを打ち抜いて48-46の2点差に押し返す。
名古屋D#2齋藤の3Pシュートで突き放されるが、#19西田(優)のフリースロー、#7長野のドライブで追随。名古屋Dにインサイドから得点を重ねられるも、#0オーガストのファストブレイクで対抗する。
その後はアウトサイドシュートを決めきれず我慢の時間が続く。それでもディフェンスで踏ん張り、残り44秒に#10レイマンの3Pシュートで再びワンポゼッション差に迫る。
終盤、名古屋D #12中東にドライブから得点され、点差を5点に広げられて勝負の最終Qを迎えた。
名古屋D 78–69 三河 (名古屋D 19–15 三河)
13点のビハインドを、イが勝負強さを発揮して追い上げるが、逆転できず惜敗
スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#18角野、#54ガードナー。
立ち上がりに、名古屋D#2齋藤に連続3Pシュートを浴びて、65-54とリードを二桁に広げられる。タイムアウトで流れを切るも、名古屋D#10ソアレスのダンクで13点のビハインドを背負う。
#19西田(優)がインサイドを切り裂いてシュートをねじ込むと、#19西田(優)の3Pシュートのリバウンドを#0オーガストが押し込み、#43イがスティールからプッシュして67-60の7点差に追い上げる。
オフィシャルタイムアウト明け、#7長野のキックアウトから#43イがアウトサイドシュートを決めて追い上げムードを作り出すが、残り3分に#34 スミスのゴール下で再び二桁リードを奪われる。
エンドスローから#54ガードナーがゴール下で合わせ、#19西田(優)がボーナススローで加点。残り1分、オールコートディフェンスから#43イがボールを奪い、#0オーガストがゴール下を決めて73-67の6点差に迫る。
さらにオールコートでプレッシャーをかけ、3Pシュートで逆転を狙うが、シュートを決め切ることができず、78–69で1戦目を落とした。
試合後コメント
ライアン・リッチマン
前半は決して悪くなかったと思います。しっかりとプレッシャーもかけることができました。
また、全体を通してハードにプレーすることはできましたが、もう少しスマートさが必要になると感じています。そして、チームとして連動して戦うことが必要です。
あとは、いつもであれば決めれるシュートを決めきることができませんでしたが、その点は自分たちがやってきたハードワークを信じて、打つべきシュートを打ち続けなければいけないと思っています。
-前半、ペイントアタック中心で3Pシュートが少なかったのはプラン通りですか?
映像などで確認してみないとお答えできない点もありますが、自分たちと名古屋Dさんのスペーシングのところから、そのようになったと考えています。そういった、相手のスクランブルのところにどうやってつけ込むのか、ピック&ロールをどう使っていくのかはチェックしたいと思います。
ただ、試合を通しては3Pシュートを24本打っているので決して悪い数字ではないと思っています。先ほど話した通り、自分たちはハードワーク、シューティングトレーニングを積み重ねてきたので、明日は入ると信じて自信をもって打ちきってもらいたいです。
西田優大
前半は悪くなかったと思っています。自分たちがやりたいディフェンスもある程度遂行できていました。
後半出だしのところで、自分たちのミスや相手に走られた部分がありました。その点差はチャンピオンシップとなるとそう簡単に巻き返すことができないと思うので、そういう1つ1つの細かいところが今日の結果につながったと思います。
-明日、明後日と連勝するためには?
やはり、簡単なターンオーバーです。そこから展開をつくるのがうまいのが名古屋Dさんなので、自分たちの簡単なミスはしてはいけないと思います。
あとは、今日はあまりシュートが入っていなかったですけど、いずれ入ってくるので、自分自身も打ち続けたいと思いますし、もっともっとアグレッシブに戦うことだと思います。
ザック・オーガスト
非常にタフな試合だったと思います。本当に多くの責任を持ってコートに立ちました。その中でリバウンドを取り切れなかった所が勝敗を分けてしまったと思います。
数字は見ていませんが肌感では20本近くオフェンスリバウンドを取られてしまったと感じています。それは20本多く相手にシュートチャンスを許してしまったということですので、明日は全員でリバウンドを取り切るよう修正が必要です。その為にはフィジカルレベルも高める必要があると思います。
このチャンピオンシップは先に2勝した方が次に進めるというレギュレーションですので、必ず明日今日以上のプレーをして、自分たちのアイデンティティを持って取返したいと思います。
-明日への意気込み
まずは今日負けてしまったので気持ち的にタフな状況ですが、こうやってアウェーにも関わらず多くのファン・ブースターが会場に足を運んでくれて、多くのエネルギーを感じることが出来たことに感謝を伝えたいです。
この後が無い状況は自分たちの本当の強さが試されていると感じています。自分たちはこういった状況を今までレギュラーシーズンで経験してきています。まさに三遠戦がそうです。2勝しなければこの場にくることが出来ませんでした。
そういった意味では今までの経験を生かして、まずは明日しっかりと勝利したいと思います。