今季2度目の”三河ダービー“は、序盤から激しい撃ち合いになる。しかし3Qにアウトサイドから高確率に得点されて突き放されると、そのまま流れを取り戻すことができず、19点差で完敗した。
三遠 27–19 三河
青と赤で二分された熱気あふれるアリーナで、両チームの意地がぶつかり合う
スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。
両チームのファン・ブースターの地鳴りのような応援の中で始まった一戦。それに応えるように、序盤からエナジー全開でハイペースな展開となる。
#19西田(優)がリングにアタックして先制するが、三遠にファストブレイク、オフェンスリバウンドなどから得点を重ねられ、8-4とリードを許す。
#19西田(優)の3Pシュート、#19西田(優)のスティールから#43イが走って8-9と逆転するが、三遠も#29細川の3Pシュートで譲らない。
さらに粘り強いディフェンスで24秒バイオレーションを誘発。そこからファストブレイクに転じて#10レイマンが豪快なダンクを叩き込んで11-11と同点に追いつく。
しかしターンオーバーから三遠に流れを渡すと、残り3分に三遠#0ラベナのファストブレイクで18-11と突き放される。
カットインした#27石井がジャンプシュートをねじ込み、#0オーガストの連続得点で追い上げるが、三遠は#23ダジンスキーの連続得点で渡り合い、8点のビハインドで1Qを終える。
三遠 50–45 三河 (三遠 23–26 三河)
二桁ビハインドから追い上げ、一時は逆転に成功するも、5点ビハインドで折り返す
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#27石井、#18角野、#54ガードナー。
#27石井が3Pシュートを射抜いて先制。#0オーガストがダイナミックなダンクをお見舞いして流れを掴みかけるが、三遠は#23ダジンスキーの連続得点で簡単には主導権を渡さない。開始2分に三遠に#29細川の3Pシュートで35-24と二桁リードを築かれる。
#54ガードナーのアタック、#0オーガストのダンクで巻き返し、開始3分半に#18角野の3Pシュートで4点差に詰め寄る。
三遠に#0ラベナのアタック、#4クラークの3Pシュートなどで応戦されるが、#0オーガスト、#27石井がボーナススローで加点し、残り2分に#11久保田と#0オーガストのハイロープレーで2点差に。
残り40秒、#10レイマンの3Pシュートで44-45と逆転するも、終了間際に三遠#4クラークに連続で3Pシュートを決められ、5点差でハーフタイムへ入った。
三遠 77–64 三河 (三遠 27–19 三河)
攻守でリズムに乗り切ることができず、13点差で最終Qへ
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。
スティールから#54ガードナーがバスケットカウントをもぎ取る好スタート。#11久保田が積極的なリングアタックでバスケットカウントを獲得して1点差に迫るが、三遠#4クラークのリバウンド、#5大浦のファストブレイクからフリースローで得点を重ねられると、開始2分に#4クラークのディープ3Pシュートでリードを8点に広げられる。
#54ガードナーと#10レイマンのハイロープレー、#11久保田の3Pシュートで追随するが、開始4分に早くもチームファウルが5つに達すると、三遠に#5大浦の連続得点で再び二桁点差を作られる。
#10レイマンが1on1からフリースローを獲得して流れを引き寄せようとするが、その後はシュートがリングに嫌われて得点を伸ばすことができない。三遠#0ラベナの連続得点で、残り2分に77-60と17点のビハインドを背負う。
#54ガードナーのバスケットカウント、#0オーガストのフリースローで食らいつき、13点差で最終Qを迎える。
三遠 102–83 三河 (三遠 25–19 三河)
最後まで三遠の勢いを止められず、19点差で完敗
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#19西田(優)、#27石井、#54ガードナー。
立ち上がりに三遠#5大浦にアウトサイドから立て続けに得点され、リードを18点に広げられる。#7長野の3Pシュートで食い下がるが、すぐに#23ダジンスキーに3Pシュートを決め返される。
タイムアウトで修正を図るも、直後のオフェンスでミスが出てリズムに乗ることができず、開始2分に三遠#4クラークのリバウンドで20点のビハインドを背負う。
#0オーガストのダンク、#10レイマンのドライブで反撃するが、その後は3Pシュートを決め切ることができず、開始3分半に三遠#1メイテンのゴール下で92-71と21点に。
それでも#19西田(優)のファストブレイク、#10レイマンと#11久保田のドライブで反撃を試み、#16西田(公)がドライブから#10レイマンの3Pシュートをお膳立てして意地を見せる。しかし最後まで三遠の攻撃を止められず、今季2度目の“三河ダービー”は102―83と完敗を喫した。
試合後コメント
ライアン・リッチマン
全体通して、自分たちのやりたいディフェンスができなかった試合だと感じています。
三遠さんは、シュート力やコーチ陣など素晴らしいタレントの揃っているチームだとはわかっていましたが、自分たちはディフェンスのチームで三遠さんはオフェンスのチームと認識した上で今日の試合に臨んでいました。
オフェンスに関しては前半はある程度自分たちのやりたい事ができていたと思いますが、後半に失速してしまいました。そして40分間通して三遠さんのやりたいオフェンスをやられ続けてしまった点がゲームプランを遂行できなかった理由だと思っています。
素晴らしいオフェンス力があるチームに対し、相手のリズムでシュートを打たせ続けてしまえばやはりこういったスコアになってしまいますので、そういった点が今後自分たちが修正していかなくてはいけない点だと感じています。
ジェイク・レイマン
-今日の試合の振り返りをお願いします。
自分たちのベストのプレーが出せたかと言うと、そうではないと思っています。前半はタフに戦うことができていたと思いますが、後半特に3Qのところで自分たちのディフェンスが乱れてしまったところが非常に悔やまれる点だと感じています。
-グループで首位のチームと戦って力の差を感じましたか?
三遠さんと大きな差があるとはそこまでは感じていません。自分たちのやるべきことができなかった。自分たちのゲームプランである、ディフェンスでシュートを落とさせるということをできなかったという、自分たちの問題が大きかったと思っています。
-週末の試合に向けて意気込みをお願いします。
今日はアウェーの地まで足を運び、青援を届けていただいてありがとうございました。自分たちのベストなパフォーマンスを出せずに負けてしまい、その青援に応えることができなかったことを申し訳なく思います。次戦は宇都宮戦となりますが、宇都宮さんはリーグ屈指の素晴らしいチームです。ホームを守るためには皆さんの青援が必ず力になりますので、ぜひ会場に足を運んでいただき自分たちをサポートしていただきたいと思います。