長野、西田(優)が復帰し、フルロスターで臨んだ信州ブレイブウォリアーズとの今季最終戦。序盤から攻守にアグレッシブなプレーで流れを掴み、3Qに25点のリードを奪う。4Qに信州の猛追を浴びて5点差まで迫られたが、長野が冷静にゲームを締めくくり、11点差で逃げ切った。
三河 24–15 信州
序盤から積極的なプレーで流れを掴む
スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。#19西田(優)が約2ヶ月ぶりに復帰を果たす。
激しいディフェンスで信州のオフェンスのリズムを狂わせ、#54ガードナーのスクリーンをうまく使って#43イが初得点。#11久保田のドライブ、さらにケガ明けの#19西田(優)が力強いアタックでバスケットカウントをもぎ取り、7-1と順調な立ち上がりを見せる。
信州は#25マッツのリバウンドで反撃するが、#54ガードナーのリバウンド、#10レイマンの3Pシュートで12-3とリードを広げる。信州は早々にタイムアウトを取るが、#54ガードナーのポストアップ、#19西田(優)と#11久保田のコンビプレーで主導権を渡さない。
残り4分半に、ケガから復帰した#7長野が“大青援”に迎えられてコートイン。#10レイマンの3Pシュートで13点のリードを得るが、信州#26ブラントの連続得点で一桁点差に戻される。残り37秒、#18角野が3Pシュートを沈めて二桁差に押し返すが、信州#0アバリエントスに3Pシュートを決め返され、9点リードで1Qを終える。
三河 46–33 信州 (三河 22–18 信州)
粘り強い守備から多彩なオフェンスを展開。13点差で後半へ
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
#54ガードナーのパワーアタック、#7長野のドライブで先手を取る。#19西田(優)のキックアウトから#54ガードナーがコーナー3Pシュートを射抜いて、31-17とリードを広げる。
信州#25マッツ、#50マーシャルを中心に巻き返され、開始3分半に#25マッツの3Pシュートで5点差に迫られるが、#0オーガストのダンクで勢いを取り戻すと、#0オーガストのアタック、3Pシュートの連続得点で再びリードを二桁に広げる。
信州#50マーシャルにボーナススローで得点を重ねられるも、#43イと#10レイマンがファストブレイクから立て続けに得点。13点差でハーフタイムを迎えた。
三河 70–50 信州 (三河 24–17 信州)
長野が攻守に持ち味を発揮。リードを20点に広げる
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#43イ、#54ガードナー。
#27石井の絶妙アシストで#54ガードナーがゴール下を決め、ファストブレイクから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて51-33と後半も三河がペースを掴む。信州#11石川に3Pシュートを決め返されるが、#54ガードナーがディープ3Pシュートを沈めて会場を沸かせる。
開始4分半、#10レイマンがファストブレイクからフリースローを獲得、58-38と20点差を築く。
さらに#7長野がタイトなディフェンスでオフェンスファウルを誘発するなど持ち味を発揮。オフェンスでもスピードに乗ったドライブでフリースローを獲得し完全復活をアピールする。
その後も攻め手を緩めず、残り2分に#18角野の3Pシュートで25点のリードを得る。終盤、信州#50マーシャルに反撃されるが、20点のリードで最終Qへ。
三河 85–74 信州 (三河 15–24 信州)
5点差まで猛追されるが、長野が冷静にゲームを締める
スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#18角野、#32シェーファー。
#18角野の鋭いドライブから#0オーガストがダンクを叩き込んで先手を取る。信州に3Pシュートで盛り返されるが、#54ガードナーがパワーアタックから連続得点で対抗する。
開始4分、#11久保田とのコンビプレーで#0オーガストがダンクを決めて、78-60と18点のリードを保つ。
しかしそこから信州#12栗原の3Pシュート、#25マッツの連続得点で猛追を浴び、#11石川のアタックで9点差に迫られてオフィシャルタイムアウトを迎える。
その後も信州の勢いを止められず、残り3分に信州#12栗原3Pシュートで79-74と5点差まで詰め寄られる。
タイムアウトで悪い流れを切ると、大事な時間を託された#7長野が#54ガードナーとの2メンゲームで崩してボーナススローで加点。さらに#7長野は時間を使いながら巧みに信州のファウルを誘発、ボーナススローを2本とも沈めて点差を8点に広げる。さらに粘り強いディフェンスで信州にタフショットを打たせ、残り17秒に#54ガードナーの3Pシュートをお膳立てして、見事にゲームを締めくくった。
試合後コメント
ライアン・リッチマン
非常に良い試合だったと思います。特に3Qまでの30分間は非常に良いものが出せたと思います。
同時に学ぶべきことも多くあった試合でした。残り10分切って18点勝っていたタイミングから1本止めるところの必要性、ミスをしないことというのを見ていきたいと思います。
今後のシーズンに向けて我々にかかってくるプレッシャーはどんどん大きくなっていきます。そういった中で、この経験は次に繋がると考えています。
また、#7長野選手は試合から遠ざかっていましたが、復帰することができて今日は特に助けてくれたと思います。怪我人が戻ってきてくれたという点でも良かった試合でした。
-バイウィーク中はどんなことを伝えてどう過ごしていましたか?
バイウィーク中に伝えたことは、自分たちの強みを取り戻して高めようということでした。ディフェンス面では、しっかりとペイントを守るということ。自分たちのディフェンスでシュートを落とさせる、もしくはターンオーバーを取る。その点では、今日の試合は#7長野選手、#19西田(優)選手が帰ってきてくれて貢献してくれたと思います。
オフェンス面では、自分たちがしっかりセットアップした形でオフェンスに入ること、自分たちのやるべきことを遂行するレベルを上げること。これらはバイウィーク前、最後のSR渋谷戦から学んだことが練習に生かされ、今日の試合に生きたと思います。SR渋谷戦では自分たちのオフェンスのセットアップが上手くいかなくて、失ってしまうことが多かったです。今日の試合ではそれが改善されていたと思います。
長野誠史
-今日の試合の振り返りをお願いします。
出だしをしっかりとトーンセットしてくれたおかげで、前半はオフェンスもディフェンスも自分たちのやるべきことがしっかりとできていたと思います。
4Qは、前半同様にしっかりとボールを回して攻めるべきだったシーンで、1対1など個に走ってしまった部分があったので、そこは修正しないといけないところだと思います。
-復帰戦でしたが、感覚や体調はいかがでしたか?
感覚としては違和感なくプレーできたと思いますが、体力の点で少しきつかったです。
-持ち味がしっかりと出ていたと思いますが、ご自身の満足度はいかがでしょうか?
帰ってきて最初の試合でもあったので、持ち味を出せたのは良かったと思っています。次からも自分の役割をしっかりと果たしていきたいと思います。
-次の京都戦に向けて意気込みをお願いします。
ホーム2連戦、取りこぼさないようにチーム全員で戦っていきたいと思います。
-途中入場時の拍手が凄かったように思いました。
最初も途中も入場した時にとても拍手をいただきました。帰ってきたっていう感じがあって、めちゃめちゃ嬉しかったです。
勝久マイケル
まずは#50マーシャル選手が復帰できたことを嬉しく思っています。これだけブランクがあるのに彼のいる時間帯は違ったので、特にディフェンス面においては。流石だなと思いました。力強くプレーする彼を見ることができて良かったです。
彼のいない時間帯のディフェンスはまだまだ課題ですし、若い我々の特にベンチから出てくるメンバーなどは、プレーの仕方、遂行力、今のチームの強みをどういう判断をしなければならないのかというところで、悪い判断が多かったりしました。
特に前半悪い判断でのターンオーバーから失点を多く許したりと、そういったところが負けに繋がったと思います。
毎日チームで話しているメンタリティは、今日も成長している時間帯もあるのですが、まだまだ成長が必要だと思います。残り17試合しかないので毎日ひとつでも多く成長できるように取り組みたいと思います。
フォトギャラリー
3月初のホームナイター戦のテーマは、恒例の「三河夜祭」。一部のイベントが中止になるほどの強風の中でも、熱々のからあげが勢揃いしたグルメフェス「からあげナイト」や選手プロデュースグルメを多くのファン・ブースターが楽しんでいた。
またシーホースくんやSuperGirlsらがお祭り衣装で登場し、満員の観客とともに会場の熱気を作り出していた。