愛知トヨタ Presents シーホース三河ホームゲーム
川崎ブレイブサンダースとの2023-24シーズンの開幕戦は、4Qの立ち上がりに9点のビハインドを背負うも、4456人の青援を力に泥臭いプレーを続けて土壇場で追いつく。しかしあと一本を決められず、85-87で惜敗した。
三河 16–21 川崎
序盤はリズムに乗れず苦しむも、石井が2本の3Pシュートで反撃開始
スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。
川崎#20ウィンブッシュの連続得点で先行されるが、#43イの3Pシュート、#19西田の合わせで対抗する。その後はテンポの良いボールムーブでよい形を作りながらも決め切ることができず、高さを生かした川崎に得点を重ねられてリードを許す。
我慢の時間が続く中、#27石井が3Pシュートで反撃の弾みをつけると、#18角野のキックアウトから#0オーガストが3Pシュートを射抜き、#27石井が2本目の3Pシュートを沈めて4点差に追い上げる。残り1分半に#54ガードナーのアタックで2点差に。24秒バイオレーションを誘発するなど粘り強いディフェンスで川崎を苦しめるが、残り29秒に川崎#25アレンに3Pシュート決められ、5点のビハインドで1Qを終える。
三河 39–46 川崎 (三河 23–25 川崎)
打ち合いが続くが、終盤突き放されて7点差で後半へ
スタートは、#1中村、#7長野、#10レイマン、#27石井、#54ガードナー。
トランジションのスピードを上げ、#27石井がカットインで先制点を挙げる。さらに開始2分に#54ガードナーの3Pシュートで2点差に迫る。
川崎に#22ファジーカス、#20ウィンブッシュの得点で点差を6点に広げられると、今度はリッチマンHCがタイムアウトを要求して川崎に傾いた流れを止める。
#19西田のドライブ、#0オーガストのダンク、#10レイマンのリバウンドで1点差に肉薄するも、川崎#7篠山の3Pシュートで突き放されリードを奪うことができない。4点ビハインドで迎えたオフィシャルタイムアウト明けも、川崎#0藤井が立て続けに3Pシュートを決めれば、#19西田が3Pシュート、#11久保田がミドルシュートで食らいつき、激しい打ち合いが続く。
しかしその後は要所でミスが出て得点を伸ばせず、川崎#0藤井の連続得点で二桁ビハインドを作られる。#54ガードナーの3Pシュートで踏みとどまり、7点ビハインドでハーフタイムに入った。
三河 65–65 川崎 (三河 26–19 川崎)
イが9得点を挙げ、一時は逆転に成功。同点で最終Qへ
スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。
川崎#22ファジーカスに3Pシュートで再び点差を二桁に広げられるが、#10レイマンのドライブ、#19西田の3Pシュートで追随。熾烈な主導権争いが続く。
#19西田のアシストで#0オーガストがアリウープを決めて勢いづくも、川崎も#0藤井がドライブで決め返して簡単には流れを渡さない。
#43イが3Pシュート、3本のフリースローを決めて、開始4分半に53-53とようやく川崎をとらえる。川崎は#22ファジーカスの3Pシュートで勝ち越すが、#43イが3Pシュートを決め返し、残り4分に#54ガードナーのアタックで58-56と逆転に成功する。
その後も両者譲らず。三河が先行しては川崎が追いつく展開が続き、65-65の同点で最終Qへ。
三河 85–87 川崎 (三河 20–22 川崎)
泥臭くプレーし9点差を追い上げるも、2点差で惜敗
スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
立ち上がりに川崎に連続得点を許して65-70と先行される。タイムアウトを取るも、その後もシュートを決めきることができず、リードを9点に拡大される。
それでも開始3分に#43イがリバウンドをもぎ取ってこのQ最初の得点を挙げると、泥臭くパスをつないで#0オーガストがダンクで押し込む。さらに#10レイマンがスティールからフリースローで加点してワンポゼッション差に追い上げる。残り5分、#19西田が3Pシュートを射抜いて、74-74の同点に追い上げると、アリーナは地鳴りのような歓声に包まれる。
チームファウルが5つに達する難しい状況でも、川崎#22ファジーカスのシュートを#10レイマンがブロックショットで阻止するなど辛抱強く対応して、#43イが1on1からフローターを沈めてリードを奪う。
終盤まで1点を争うクロスゲームが続き、残り41秒に川崎#25アレンにリバウンドで勝ち越されるが、残り7秒に#11久保田が3Pシュートを決めて同点に追いつく。
残り1秒に川崎#25アレンのレイアップで再びリードを許し、逆転のショットを#10レイマンに託すもリングに嫌われ、2点差で惜敗した。
試合後コメント
ライアン・リッチマン
後半は非常に良いプレーができたのではないかと思います。
改めて振り返って、前半のターンオーバー・不要なファウルというのが自分たちを苦しめてしまったと思います。ただそこに対して、しっかりとアジャストして後半に修正してくれたと思います。
前半と比べて後半のほうがハードにプレーできましたし、チームとしての一体感・組織だったプレーができたということはチームを誇りに思います。まずは今日の試合を振り返り、修正点を客観的に見て、明日に備えたいと思います。
-本日一番印象に残っているシーン・場面はどこでしょうか?
ひとつのプレーというよりは、まず、#19西田選手の良いプレーもありましたし、無事に戻ってきてくれてよかったです。また、#43イ デソン選手はオフェンス・ディフェンスで良いシーンがあったなと思います。
ホーム開幕でファンの方たちの素晴らしい雰囲気を改めて感じることができました。ただ、川崎さんのようないい選手・コーチが揃っているチームには、40分間最後の最後まで気を抜かずに集中しないと勝てないことを改めて実感しました。
先ほどお話ししたターンオーバーのところや、不要なファウルなどは自分たちで修正できるところですので、しっかり修正して明日に臨みたいと思います。
イ デソン
-今日の試合を振り返って
ホーム開幕戦、多くの方が来てくださった中で勝たなければいけないゲームでした。今日勝てなかったことを本当に悔しく思っています。
-今日の試合のターニングポイントはどこだったと考えていますか
試合前に、ペイントエリアを守ることとリバンドをしっかり取るということをHCから言われていました。それができていた時間は自分たちにも良い流れが来ていました。逆にそれができていない時は自分たちを苦しめていた時間でした。
-自身のプレーを振り返って、いかがでしょうか?
まだまだBリーグに慣れていかなければいけないので、そこはもう少し時間がかかると思っています。
ただ、トータルで見たときに先週の開幕節の2戦に比べたら自分らしさを出せたと思います。もっとチームのためにできることはあるので向上していきたいです。
-明日に向けて
絶対に勝たなければいけないと改めて思っています。そのためにはコーチの皆さんが用意してくれる作戦にアジャストすることはもちろんなのですが、その前にペイントを守ることと、リバウンドはさらに改善しなければいけないと思います。
特にリバウンドにおいては自分がもっとエネルギーを注いでリバウンドを支配すればもっと勝ちに近づくことができると思いますのでそういったところを見ていきたいと思います。
-Bリーグへのアジャストはどう言った部分でしていきますか?
ゲームのスタイルやレギュレーションの違いがあります。具体的に言えばKBLでは外国籍選手は1人です。Bリーグでは2人でここ数試合で言えば島根や川崎には帰化選手も在籍していますので、コートの上に外国籍選手が3人いるような状態でプレーするということは体験したことがないので、ゲームのスタイルが変わってくることは大きな違いですね。
-初めてのホームの雰囲気はいかがでしたか?
本当にびっくりしました。こんなに多くの人が応援してくれることは自分の想像以上でしたし、嬉しく感じました。
佐藤賢次
激しい試合になりましたけれど、まずは勝ち切れたことがよかったと思います。
ただ、我々としては課題の多い試合になりましたので、明日は川崎らしいバスケットというか、自分たちが今なにをしなければならないかということを、40分間やりきれるチームを目指して、しっかり修正して戦いたいと思います。
フォトギャラリー
愛知トヨタ Presentsオープニングシリーズ「ガチ。」豊田開幕は、楽しいイベントが目白押しでホーム開幕を盛り上げた。
試合前にはキッズチアがシーホース三河ファンにはおなじみの曲に合わせてダンスを披露し会場を盛り上げる。4456人の観客が、プレゼントされた愛知トヨタPresentsオリジナルデザインハリセンを叩いたり、「FLY AGAIN」に合わせて掲げたりしながら、選手の背中を押した。
会場の外では「秋のガチ。めし」と題したグルメフェスを開催。三河名物やスイーツなどキッチンカーがずらりと並び、たくさんの人で賑わっていた。