【ゲームレポート】9/24(日)天皇杯2次ラウンド vs.川崎
ゲームレポート
天皇杯3次ラウンド進出をかけた川崎ブレイブサンダース戦は、高さと激しいディフェンスに終始苦しめられ、前半に背負った大量ビハインドをはね返せずに103-80で完敗した。初の公式戦を戦った新生三河は、3連戦で得た収穫と課題をカイゼンし、ホーム開幕戦での雪辱を誓う。
1Q 川崎 25–19 三河
川崎の高さに苦戦するも、オーガストが9得点の躍動
スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#43イ。 川崎の高さとタイトな守備に苦戦し、重い立ち上がりとなる。#0オーガストがドライブでこじ開けるが、開始3分にチームファウルが4つに達してさらに苦しい展開に。タイムアウトで修正を図り、#0オーガストのアリウープ、#43イのミドルシュートで追い上げるが、川崎#35ヒースの連続得点で突き放される。
残り4分に#0オーガストの3Pシュートで13-11の2点差に詰め寄るが、川崎#21納見に3Pシュートを返上されて流れに乗り切れない。残り2分半に川崎#25アレンのミドルシュートで20-11に引き離されてしまう。
#7長野がロングパスで#0オーガストのファストブレイクをお膳立てして攻撃のテンポを上げ、#10レイマンがブロックショットからのワンマン速攻でバスケットカウントを獲得して3点差に迫るが、終了間際に川崎#20ウィンブッシュに3Pシュートを決められて6点のビハインドで1Qを終える。
2Q 川崎 54–32 三河 (川崎 29–13 三河)
川崎の勢いを止められず、22点差で後半へ
スタートは、#1中村、#7長野、#10レイマン、#18角野、#54ガードナー。
川崎#7篠山の連続3Pシュートで先行される。#1中村が3Pシュートを決め返すが、開始1分半に川崎#22ファジーカスのフリースローで点差を二桁に広げられる。
#10レイマン、#0オーガスト、#11久保田の個人技でつないでいくが、川崎にボーナススローやオフェンスリバウンドを起点に得点を重ねられ、残り10秒に川崎#22ファジーカスのミドルシュートで24点のビハインドを背負う。#10レイマンのファストブレイクで一矢報いて、22点のビハインドで後半へ。
3Q 川崎 84–55 三河 (川崎 30–23 三河)
一時は点差を10点台に戻すが、29点ビハインドで最終Qへ
スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#43イ。
川崎#22ファジーカスの連続得点で先行されるが、#0オーガストのダンク、#27石井の3Pシュートで渡り合う。川崎のビッグラインナップに手を焼きながらも、#10レイマンがブロックショットで川崎のファストブレイクを阻止し、#27石井、#43イが立て続けに3Pシュートを決めて食らいつく。開始5分にはファストブレイクから#10レイマンがダンクを叩き込んで67-49と点差を10点台に戻す。
しかし川崎の3Pシュート攻勢を浴びて再び点差が開き、残り10秒にも#21納見に3Pシュートを決められて29点のビハインドで最終Qへ入った。
4Q 川崎 103–80 三河 (川崎 19–25 三河)
最後まで意地を見せるが、大量ビハインドを覆せず
スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#10レイマン、#18角野。
川崎#11増田の連続得点で点差を33点に拡大される。#1中村のキックアウトから#10レイマンが3Pシュートを沈め、さらに#54ガードナーの連続3Pシュートで持ち直すが、川崎#35ヒースに連続で3Pシュートを決め返されて点差を詰められない。
それでも#18角野、#54ガードナー、#11久保田の3連続3Pシュートで意地を見せるが、大量点差を覆すには至らず。23点差で敗戦し、2次ラウンドで天皇杯を去ることとなった。
試合後コメント
ライアン・リッチマン ヘッドコーチ
-今日の試合を振り返って
本当にタフなゲームでした。川崎さんが素晴らしいチームだったと思います。 ただ3週間後にホーム開幕戦で改めて戦いますので、Bリーグで勝てるチームがどういうチームなのかということを見ることができたのは、自分にとってもチームにとっても収穫のある部分だと思っています。
-まずは、今日のゲームで良かった点はどこでしたか?
挙げることが難しいくらい、川崎さんのプレッシャーに苦しめられましたし、 自分達のやりたいもう一本多くのパス、もう一つ次のアクション、というところをなかなかさせてもらえませんでしたね。非常に苦しい部分が多かったと思います。 ただ40分間選手が諦めることなくハードにプレーし続けてくれたことは、自分達にとって良かった部分だと思っています。
-3連戦の影響はありますか?
あるかないかで言えばもちろんありますが、絶対にそこを言い訳にはしたくないです。 事前に分かっていたことですし天皇杯を勝つためにここに来ていますから、この勝ちを逃したことを 悔しく思っていますし、自分達もここからまた改善し、より良いチームを作っていかなくてはならないことを改めて実感しました。
-チームの完成度を100%としたときに、今はどのくらいまで来ていると感じていますか?
数字で表すことは難しいですが、まだまだ向上できる部分はあります。 #19 西田優大選手も怪我でプレーできず、そういった部分でももっと良くなると思います。 この3試合はファンの方々の青援なしではプレーすることができなかったので、本当に感謝しています。 みなさんに喜んでもらうためにもまだまだ成長していかなければいけないと思っています。
-開幕までの2週間、一番の改善点はどこでしょうか。
この2週間は自分達にとっても大きなものになると思います。 心も体ももう一度体育館に戻って集中し直して、自分達を成長させなければいけないと思いますし、 開幕の島根戦が待ち切れないです。
-ホーム開幕戦では今日敗れた川崎と戦うことになります。そこに向けてもファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
会場に足を運んでくださった皆さまに本当に感謝しています。 大きな青援がずっと聞こえていましたし、力になりました。 もっと多くのファンの皆さまとお会いできることを楽しみにしていますし、 皆さまのサポートが力になりますので、ぜひ力を貸してください。よろしくお願いいたします。
#0 ザック・オーガスト
-今日のゲームを振り返って
タフなゲームでしたね。自分達のやるべきことができなかったと思いますし、個人的には相手にオフェンスリバウンドを多く許してしまったこともあってチームに迷惑をかけてしまい、改善していかなければいけないと思います。 そういった意味では開幕に向けて修正していく部分を感じることができる試合でした。
-3試合連続という日程の影響はありましたか?
ないと言えば嘘になりますが、それを言ってしまうと言い訳になってしまいますし、 そのスケジュールが分かっている中で天皇杯を勝ち切れなかったことを悔しく思っています。 ただこの試合から学んでこれからのレギュラーシーズンに向かって行きたいです。
-日本のバスケットには慣れてきましたか?
自分はヨーロッパで7年ほどやっていて、日本では1年目になるのですが プレシーズンも含めてその違いは分かってきたように感じます。 自分がチームでどの部分で助けになるかをこれからも学んでいき、さらに成長することによって チームの勝利に貢献できればと思います。
-Bリーグの開幕に向けてはどのような準備をして行きますか?
まずはチームメイト、コーチングスタッフと話しながら何をやっていくのか、 また今日までの試合を客観的に見直すことが必要だと思いますし、 当然そこがゴールではないのでシーズンを戦う中でチームも個人も成長していけたらと思っています。
-開幕まで2週間となりました。意気込みをお願いします。
会場に足を運んでいただいて本当にありがとうございました。 皆様の青援がいい時間帯も悪い時間帯も変わらずに背中を押してくれて感謝しています。 このユニフォームを着てみなさまを代表して三河の一員として戦えることを誇りに思います。また2週間、島根戦に向けて練習をして「素晴らしいシーズンだった」とみんなで言えるように頑張って準備して行きたいと考えています。