【ゲームレポート】9/22(金)天皇杯2次ラウンド vs.青森
ゲームレポート
リッチマンHC率いる新チームの船出となる「第99回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」2次ラウンドの青森ワッツ戦。14本のスティール、22回のファストブレイクと、チームが目指すアグレッシブな守備からの速い攻撃を終始展開し、90-67の快勝で初陣を飾った。
1Q 三河 22-13 青森
新戦力が躍動。ディフェンスから流れを掴む
スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。
#11久保田がドライブからフリースローを得て新チーム初得点を挙げる。連動したチームディフェンスを遂行し、#0オーガストのブロックショットからファストブレイクに転じて#10レイマンが3Pシュートを沈める。さらに#43イの連続スティールからのファストブレイクで#43イと#0オーガストがそれぞれスコアし、新戦力4人の得点で8-0と先行する。
青森は開始5分に#7モンゴメリーの3Pシュートでようやく初得点をマークするが、#0オーガストのカットイン、#10レイマンのリバウンドで流れを渡さず、残り3分に#0オーガストのフリースローで18-7と二桁リードを作る。#18角野のドライブ、#0オーガストのゴール下で得点を伸ばし、9点リードで1Qを終える。
#10 ジェイク・レイマン
#43 イデソン
2Q 三河 41-32 青森 (三河 19–19 青森)
西田、レイマンの3Pシュートでリードを保つ
スタートは、#3柏木、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#54ガードナー。
青森#2アウダに先制されるが、#19西田の連続3Pシュートで突き放す。青森も#15内田、#17常田の得点で食らいつくが、#54ガードナーのファストブレイク、#11久保田のバスケットカウントで対抗する。
#7長野が#43イのバンクショット、#10レイマンの3Pシュートをアシストしてリードを14点に拡大。その後はやや得点のペースが落ちるも、#10レイマンが3Pシュートでリードを保って、後半へつないだ。
#19 西田優大
#11 久保田義章
3Q 三河 73-47 青森 (三河 32–15 青森)
エース負傷のアクシデントの中、オフェンスが爆発
スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。
#54ガードナーのゴール下で先制。#10レイマンがスティールからワンマン速攻を繰り出し、#54ガードナーのポストアップから#43イがカットインで加点と多彩なオフェンスを展開する。
開始2分に#19西田のファストブレイクで49-34とリードを15点に広げると、青森は早々にタイムアウトを取る。そのタイムアウト明け、#19西田が負傷退場するアクシデントが発生。アリーナに嫌なムードが漂う中、#19西田に代わってコートに入った#27石井が3Pシュートを射抜き、#43イがスティールからワンマン速攻、カットインの連続得点でリードを広げる。
青森は#2アウダがこの10分で11得点と気を吐くが、#10レイマンのファストブレイク、#54ガードナーがリバウンドと効率よく得点を重ねて主導権を渡さない。 残り3分、#7長野のスティールから#0オーガストが豪快なボースハンドダンクを叩き込んでリードを20点台に乗せる。さらに残り2分に#1中村の3Pシュートで26点差に。その後も緩みを見せることなくアグレッシブなディフェンスを継続。#18角野、#7長野が立て続けにオフェンスファウルを誘発してアリーナを沸かせる。
#27 石井講祐
#0 ザック・オーガスト
4Q 三河 90-67 青森 (三河 17–20 青森)
最大34点差をつける、順調な新チームデビュー
スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#18角野、#21橋本。
#7長野から#0オーガストのアリウープでスタート。#7長野のアシストから#1中村が、#1中村のボールプッシュから#3柏木が立て続けに3Pシュートを決め、#3柏木が絶妙なパスで#54ガードナーのゴール下、#11久保田のカットインをお膳立てとさまざまなコンビネーションを披露する。さらに残り5分に#18角野が3Pシュートを沈めて、この日最大の34点差をつける。
青森#39ホール、#17常田らが意地を見せるが、3日の連戦を見据えてタイムシェアをしながらも危なげなくゲームをコントロール。最後は#21橋本がゴール下を決めて90-67で快勝した。
#1 中村太地
#4 柏木 真介
試合後コメント
ライアン・リッチマン ヘッドコーチ
今日の試合については大久保ACにスカウティングを頼んだのですが、素晴らしい仕事をしてくれて、相手のことはわかっていたので、あとはコートで表現することを心がけていました。
この一週間、天皇杯に向けて、選手もスタッフも非常に集中の高いトレーニングができました。歴史的に見ても、天皇杯はシーホース三河にとって重要な意味を持つ大会だということを皆が理解して、勝ち抜くためにいい練習を積み重ねてきて、それがコートで出せたと思います。
-プラン通りに試合を戦えましたか?
しっかり練習でやってきたことを、自分たちがやるべきことをコートで表現してくれたと思います。ハーフタイムにはいくつか修正点を伝えたのですが、それについても出し切ってくれたと思います。それらの点からもプラン通りだったと言えると思います。
そして何よりも、選手がハードにプレーする姿勢を忘れずに戦い抜いてくれたことを誇りに思います。そこは普段から伝えてはいますが、教えるだけで出来ることではなく、選手自身からそういう気持ちを出してくれないと出来ないと思っているので、そこを誇りに感じています。
-特にハードに戦った選手は?
誰か上げるとすると長野選手でしょうか。12アシスト、ターンオーバー0でした。得点は0点でしたが、そこは気になりません。献身的だったとも言えるのではないでしょうか。
ただスタートの5人がまずは試合のトーンをつくってくれて、その中でさらに流れをつくってくれたのが長野選手でした。
-西田選手の怪我について
まだ詳細はわかりませんが、西田選手に限らず、コート上で誰かが怪我をするのは本当に見たくないシーンです。大きな怪我でないことを祈っています。
-改善ポイントについて
今日の試合が第一歩で、今までトレーニングしてきたことをコート上で表現することを心がけていましたし、選手が体現してくれたと思います。
逆にいうとまだ1試合目なので改善しなければならない点も明らかにあります。ここから前に進み続けなければいけません。先ほど言った通り、40分間ハードに戦い続ける姿勢、競争心を見せてくれたことは良かったです。
-ファン・ブースターの皆さまへ
会場へ足を運んでくださった皆さま、画面を通して応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。皆さまの応援が力になって勝利を勝ち取ることができました。明日も激しい試合になることが予想されます。皆さまの力が必要になりますので、会場や画面から応援をお願いします。
#10 ジェイク・レイマン
-どんな気持ちで今日の試合に臨んだか?
しっかりハードに戦うことと、チームで戦うことを忘れないようにして臨みました。
プレシーズンゲームで、得点が取れることは実感できていました。しっかりとディフェンスから入ることができれば、自分たちのゲームができると思っていたので、相手を止めることを心がけて試合に入りました。
-今日の試合からの改善点は?
正直、いろいろとあると思います。ボールマンに対するディフェンス、ディフェンスのローテーション、オフェンスの遂行力、ターンオーバーをしないでしっかりボールを守りきるなどです。
ただ、今日は自分たちの公式戦初戦でしたので、成長できる点がたくさんあることに気づけたことからも、収穫の多い試合でした。
-ファン・ブースターの皆さまへ
皆さんが遠くまで、こんなにたくさん来てくれるとは思っていなかったので、びっくりしましたし、嬉しかったです。皆さん応援あっての勝利だと思いますので、会場まで来ていただいてありがとうございます。
明日はよりタフな試合になると思いますので、可能ならまた会場に来ていただいて、またYouTubeを通して応援お願いします。