3/12(金)天皇杯セミファイナル vs.川崎
ゲームレポート
第96回天皇杯ファイナルラウンド セミファイナルvs.川崎ブレイブサンダース戦。序盤から3Pシュート攻勢を浴びて大きくリードを奪われ、後半粘り強いディフェンスからリズムを作って巻き返したものの、追いつくことができず。67–79で敗れ、決勝進出は叶わなかった。
1Q 三河 11–22 川崎
3Pシュートを止められず、二桁ビハインドの苦しいスタート
スターティング5は、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
立ち上がりに川崎#35ヒースに連続3Pシュートを浴びて、川崎を勢いづかせてしまう。
シュートタッチに苦しむ中、開始3分に#54ガードナーがポストアップでこじ開けようやく初得点。#32シェーファーが川崎#22ファジーカスをかわしてゴール下をねじ込み、#54ガードナーがパワーアタックで反撃するが、川崎#35ヒースに3本目の3Pシュートとゴール下の連続得点を許して16-6と二桁リードを奪われる。
その後もオフェンスにリズムが生まれない中、#54ガードナーの個人技や#32シェーファーのリバウンドでつなぎ、11-22のダブルスコアのビハインドで1Qを終える。
#54 ダバンテ・ガードナー
#32 シェーファーアヴィ幸樹
2Q 三河 30–45 川崎(三河 19–23 川崎)
ディフェンスから流れを変えるが川崎も譲らず、15点差で折り返し
スタートは、#3柏木、#7長野、#8高橋、#21ウィティングトン、#54ガードナー。
#54ガードナーのリバウンドで先制する。その後も#54ガードナーのポストアップを起点にオフェンスを展開するが、アウトサイドのシュートがことごとくリングに嫌われ、ディフェンスでしのぐ時間が続く。
開始4分、#54ガードナーがルーズボールを倒れ込みながらマイボールにし、それを#7長野がフローターで沈めて停滞ムードを破ると、#3柏木がスティールからのボーナススローで続き、#21ウィティングトンのアタックから#54ガードナーがリバウンドを押し込んで点差を一桁に戻す。
しかし川崎#14辻、#22ファジーカス、#35ヒースに立て続けに3Pシュートを沈められ、21-37と再び16点のビハインドを背負う。
その後は打ち合いとなり、#21ウィティングトンのドライブ、川村の3Pシュート、#14金丸のミドルシュートで11点差まで追い上げては、その度に川崎に突き放され、15点のビハインドで前半を折り返す。
#7 長野誠史
#1 川村卓也
3Q 三河 46–59 川崎(三河 16–14 川崎)
攻守ともにリズムが生まれ、反撃ムードで最終Qへ
スタートは、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
開始早々、川崎#22ファジーカスの連続得点で19点差をつけられる。オフェンスにもようやく動きが出てくるが、シュートを決め切ることができず、点差を詰めることができない。
それでも粘り強いディフェンスで我慢すると、#5コリンズワースのアタックから#14金丸がミドルシュート、#32シェーファーが3Pシュートを射抜いて、徐々に流れを傾ける。さらに#5コリンズワースはハードなプレッシャーディフェンスで流れを呼び込み、#14金丸が3Pシュートを決めて13点差に追い上げる。川崎も#33長谷川の得点で引き離しにかかるが、#1川村、#14金丸のフリースローなどで応戦し、わずかに点差を縮めて最終Qへ。
#14 金丸晃輔
#5 カイル・コリンズワース
4Q 三河 67–79 川崎(三河 21–20 川崎)
何度も一桁差まで巻き返すも逆転できず、準決勝で敗退
スタートは、#5コリンズワース、#8高橋、#14金丸、#21ウィティングトン、#32シェーファー。
#14金丸、#54ガードナーにボールを集め、#54ガードナーのリバウンド、#14金丸の1on1で追走する。さらに#21ウィティングトンが3Pシュートを沈め、開始2分半に#3柏木がハードなディフェンスでボールを奪い、そこからファストブレイクに転じて55-66と10点差に迫る。
川崎#35ヒースの3Pシュートで再び突き放されるが、#54ガードナーの連続得点で9点差に。残り4分半に#8高橋のアタックから#21ウィティングトンが3Pシュートを射抜いて6点差まで詰め寄る。
川崎も崩れることなく、再び二桁ビハインドを背負うも、#8高橋のアタック、3Pシュートの連続得点で喰らいついて、残り1分に67-75と8点までに追い上げたが、逆転するには至らず。67–79で敗れて、決勝進出は果たせなかった。
#21 シェーン・ウィティングトン
#8 高橋耕陽
試合後コメント
鈴木貴美一ヘッドコーチ
1Qの入り方が悪かったです。#35ヒース選手に3Pも含め前半に21点、予定外に多く入れられ過ぎてしまいました。
後半、修正してディフェンスは良くなり、3Pは1本しか川崎さんにやらせてなく、2Q、3Q、4Qは流れを戻したんですが、とにかく1Q、2Qの始めまで、みんな緊張なのか動きが固く、入り方があまりにも悪かったです。
良いプレーもあって、先に進むプレーがたくさんあったのでそれは良かったです。でも、3Q、4Qの戦い方を本来40分やらなければいけない。そのこともチームで分かりました。
高橋選手が非常に良いディフェンスもしていたし、レギュラーシーズンの後半戦に向けてチームの好材料になると思います。
#1 川村卓也
-今日の試合、お疲れさまでした。振り返ってみていかがですか。
1Q、出だしのビハインドが最後まで響いてしまったなと思ってます。そういう意味では、スタートで出させてもらっている自分としては、責任を感じています。
やはりビハインドを背負ってから、必死にやろうとするのはどのチームでもできると思うので、いかに相手よりの先にスタートダッシュを決めて、相手より先に流れを掴み取るか。それが今のチームとしては課題だと思うので、スタートで出ている自分からすると、そのスタートダッシュが最近のゲームでできていないことが悔しいですね。
-さいたまスーパーアリーナでの大舞台はいかがでしたか。
僕自身は、さいたまスーパーアリーナで試合ができていることはすごく意識していましたし、ホーム&アウェーがないゲームでしっかり勝ち切りたいなという思いを持ちながら試合に臨んだんですけど、試合トータルを振り返ると、相手の方が遂行力が上だったと思います。
この敗戦で天皇杯が終わったので、残っているレギュラーシーズン後半戦にしっかりアジャストして、Bリーグでのプレーに繋げたいと今は気持ちを切り替えています。
-若手選手たちは大きな経験を積めたと思います。
さいたまスーパーアリーナでゲームができるということは特別なことだと思いますし、若い選手たちもコートで必死にプレーしていたので、この経験を今後に生かして欲しいです。
ベテランの域に達してきて、自分がチームを引っ張る身になってきているので、そういう若い選手たちをしっかり鼓舞できるように、自分は自分の仕事をしっかりして、背中を見せていきたいです。
#8 高橋耕陽
-試合を振り返ってみていかがですか。
前半、自分たちのプレーが全然できず、後半に追い上げたんですが、かなり厳しかったです。前半から集中して自分たちのプレーをしないと、このような結果になってしまうと思います。
-1Q、チームが流れを掴めない状況で途中出場、どのような心境でしたか。
流れを変えることしか考えてなかったです。このままではまずいという思いで、そこに専念していたんですけど、あまり流れを変えることができませんでした。
(ベンチでは)次出た時に流れを変えてやろうと考えていて、後半のプレータイムではそれができて、最後終わることができました。このままリーグ戦にも繋げて、チームの勝ち星を増やしていきたいです。
-緊張はなかったですか。
全然緊張はなかったです。
-シーズン終盤戦に向けての意気込みをお願いします。
負けを引きづらずに次に切り替えて、ここからチャンピオンシップに向けて、チーム一丸となって頑張っていきます。
#14 金丸晃輔
-今日の試合振り返ってみてどうですか。
前半が全てです。
-今日いつもと一番大きく違った場所はどこですか。
とにかくパスが回わらなかった。ディフェンスのスイッチミスだったり、ローテーションミスだったりそういうところが目立ったかなと思います。
-原因として考えられることは。
ディフェンスでいえば単純にコミュニケーション不足です。
オフェンスについては、遊びのパスでも良いので、回すことを意識しないと、片方のサイドだけで、オフェンスをやっているような時間が多かったので、止まった状態でやると相手も守りやすい。そこから相手にリズムを与えてしまったかなと思います。
-久々の大舞台はいかがでしたか。
やっぱりでかいアリーナでやると気持ちいいですね。
-シーズン終盤に向けてコメントをお願いします。
今日ダメだったことをひとりひとり反省して、来週からまたリーグ戦が始まるので、普通に試合するのではなく、反省点を頭の中に入れて実践しないと負けが無意味になってしまうので、気持ちを切り替えてしっかりした意識を持ってやっていかなくてはいけないと思います。