SEAHORSES MIKAWA

鈴木貴美一HCは、1995年1月、日本リーグ(JBL)2部に所属していたアイシン精機シーホースのヘッドコーチに就任しました。

シーズン途中の就任でしたが、直後のリーグ戦を準優勝で終えると、入れ替え戦に勝利し、悲願の1部昇格を果たします。

その後、「ファイブ」として小説や漫画、テレビドラマのモデルにもなった時代を経て、2002年に天皇杯初優勝。同年始まったシーズン(JBLスーパーリーグ)でも初優勝を遂げると、ここからさらに勢いは止まらず、トップリーグで6度のリーグ優勝。4連覇を含む9度の天皇杯獲得など、チームの黄金時代を築き上げました。

また、2016年のBリーグ開幕から2年連続で地区優勝を果たし、2017-18シーズンには、当時のリーグ最高勝率となる48勝12敗という記録を打ち立てました。

1995～2023年、28年間の長きにわたりチームを率いて、通算成績は813勝424敗。チームに数多の栄光をもたらし、多くの名選手を輩出し続けた鈴木貴美一HCに、心から感謝します。

ファンの皆様へ

28年と言う長い時を共に歩んでくださってありがとうございました。

思い返すと、勝利した時、共に喜びを分かち合う瞬間はもちろんですが、悔しく辛い時に皆様からかけていただいた温かい青援でここまで頑張って来られたと思っています。

人生の全てをこのチームにかけて来ました。

大きなうねりとなって響く青援はいつまでも私の耳に心に深く刻まれています。

どんな時も共に戦ってくださったファンの皆様は私にとって宝物です。

どうぞお元気で

心から心から感謝とお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

2023年5月

鈴木コーチ退任に向けて

鈴木さんへ アイシン/シーホース三河のコーチとして28年間、本当にお疲れさまでした。

個人として、バスケットボール界に多大な貢献をされたことに感謝申し上げます。

鈴木さんが積み重ねてこられたリーグ優勝6回、天皇杯優勝9回のすべてを共にした唯一の選手として、誇りと名誉を感じています。また、当初は弱小だったチームが、日本のバスケットボール史上最も恐れられるチームへと成長するのを見届けることができたのは、私にとっても大きな財産となりました。これは、偉大な指導者がいなければ実現しないことです。

私はあなたをコーチと呼ぶだけでなく、友人と呼んでいました。UCLAやNBAなど、多くの偉大なコーチがいましたが、純粋に私という人間を気にかけてくれたコーチは、あなたが初めてでした。私のキャリアで初めて、コート上で自分らしくいられたことが、私が日本で活躍できた大きな理由のひとつです。ありがとうございました。

あなたは退任しましたが、あなたの残した功績はこれから先もずっと生き続けることでしょう。日本のバスケットボールが成長しているのは、あなたのような素晴らしいコーチや指導者のおかげです。これからも日本のバスケットボールを支えて、その発展に協力してください。

桜木ジェイアール

• 原文で読む